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「魅惑のレッスン(ふろく妄想)」
2015年03月08日 (日) | 編集 |
「魅惑のレッスン(ふろく妄想)」





その時、男は自分の理性が脆くも崩れ落ちるのを感じた。

ドクンと高鳴る鼓動、熱くなる躯。

もう止めることなどできない。

男は本能の赴くまま、欲望を露にした。




「これ、ほんとに君が?」

「そうなんです。だから困ってるんです」

長身の男は台本に目を通しながら、傍らの少女に意識を向けた。

ほっそりとした躯を包むシンプルな白いシャツ。その下には黒いキャミソールがちらりと見えている。ワインレッドのタイトスカートから惜し気もなく晒されているすらりと伸びた滑らかな脚。そして男を誘うかのように朱く濡れた唇。

どれも普段の彼女とは違い、壮絶に色っぽく、大人の女の雰囲気を漂わせている。それなのに……。

「私みたいな色気もない女がどうやって男の人を誘惑したらいいんでしょう?」

そんな理性を揺るがす上目遣いで、そんなことを言われてもな……と、男は内心焦っていた。

「私、ダメだしされる自信ありすぎて……だからその……敦賀さんなら艶っぽいし、演技指導して下さるかなって……」

図々しくてすみません、と彼女は小さくなって謝罪した。

(むしろ謝るのは俺の方だ。真剣に演技の指導を請う君に対して不埒な欲望を向けているのだから)

早くも理性がぐらつき始めている。

男は自分を押さえ込むため、必死で色即是空、色即是空と頭の中で唱えた。

そんなことを傍らの男が考えているとは露知らず、女は更に男の理性を試す行動を取った。

「出来れば敦賀さんに先生役になっていただいて、私の色仕掛けが通じるか試したいんですが……」

色気のある表情や仕草を教えろと言われても悩むだろうが、これはこれでかなりヤバイぐらい困る。今でも十分理性を試されているのに、その上演技とはいえ色仕掛けなんてされたらこちらが持たない。理性なんてどこかに飛んでいってしまいそうだ。

「も、最上さん……?」

「お願いします……敦賀さんしかいないんです」

真剣な表情で懇願され、男は白旗を上げた。

「わかったよ……。俺でいいなら」

「ありがとうございます。じゃあよろしくお願いします」

女はそう言ってにっこり笑った。

そうして男――蓮の地獄は始まった。




これは演技。これは演技。これは演技。これは演技なんだ。

蓮は何度も自分に言い聞かせた。

そうしないと自分の本能に負けてしまいそうだった。

それほど演技を始めたキョーコ、いや、ナツは色っぽかった。

『単なる遊びよ。私、退屈なの……。楽しいことがしたいだけ』

『人をいじめるのが遊びなのか』

『そうよ。他人の屈辱に歪む顔とか泣き叫ぶ顔とか見ると堪らなく楽しいわ』

『傍迷惑な遊びだな』

『そうねえ……代わりに先生が私を愉しませてくれる?』

ナツがそう言って蓮を見つめた。その誘うような眼差しが理性を揺るがす。

ドクンと心臓が鼓動を打つ。蓮は思わず視線を反らした。

『ふふふ……。冗談よ。ねえ……先生?私のお願い、聞いてくれるでしょ?」

艶やかな妖しい笑顔を浮かべナツが迫ってくる。足元に座っていた時から胸元のキャミソールが僅かに見えていたのに、近付かれると胸の谷間が中に着ているブラジャーまではっきりと見えてしまう。

『お、俺が聞いたらいじめを止めるのか?』

内心の焦りを隠すように言えば、ナツは髪を耳にかけ、ふふふと微笑し蓮の隣に座った。

『さあ……?それはどうかしら?』

『いじめを止めないなら俺にはなんのメリットもない』

『いい先生ぶるのね。でもそれなら最初からいじめを見た時点で学校に言えばよかったんじゃない?』

ナツはそう言いながらソファに座る蓮の膝の上に手をやり優しく撫で上げた。

『そ、それは……』

蓮が言い淀むとナツは愉しそうに笑う。その色気のある視線と唇が艶かしい。

蓮はごくりと息を飲んだ。

『本当は期待してるんでしょう……?』

耳元に囁きかけられ、更にフーっと息を吹き掛けられる。それだけで鳥肌がたつ。

『……ね?このまま黙っていてくれるでしょう……?』

ネクタイの端を弄びながら蓮を見て妖艶に微笑むナツに、警鐘が鳴り響く。

これ以上は危険だ。

しかしナツは今度は蓮の正面に身体を移動させ、足の間に入り込んできた。そしてソファに片方の膝を乗せ、指に蓮のネクタイを絡ませたままくい、とそれを引っ張りあげ顔を更に近付ける。

片手で蓮の顎の持ち上げ、唇をじっと見詰めた。まるでキスをねだるような視線に、蓮の心臓が早鐘を打つ。

ナツは指先で自分の唇をゆっくりとなぞるように拭い、口紅の着いたその指で蓮の唇に撫でるように触れた。

いつの間にか脚を絡ませられ、太股をやわやわと刺激されていた蓮はとうとう陥落した。

本能のまま、ナツを抱き寄せその唇を奪う。

誘ったナツが悪いのだ。

自分にそう言い訳をしながら甘い唇を貪った。





<後書き>
ずーっと前にふろくで付いていたふろくの妄想です。以前書いたものが消えてしまったのですが、最初の方だけ書いていたメモを見つけたので再度書いてみました。後半のドラマパートは覚えてないので違う感じになってしまいました。前の方がよかったとかはなしにしてね。
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