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★「Bomber girl」
2015年03月26日 (木) | 編集 |
「Bomber girl」





キラキラ、ふわふわ、ひらひら。

俺が好きな娘の好きな物はそういう言葉で表現される。

ちなみに。

妖精、王子様、お嬢様。

好きな存在だとこうなる。

妖精と王子様には苦い想いがある。

過去の自分がそう名乗った…いや、正確には勘違いされたのを訂正せず放置した。

そして彼女は今でもそれを信じている。

しかも今回自らその嘘を上書きしてしまった。

「まいったな…」

あまりにもメルヘン思考な彼女。とっさについた俺のバカな嘘もあっさり信じてしまった。

「これ正体バレたら殺されるかも」

彼女に殺されるなら本望か。

殺されるほど激しい感情をぶつけられるのならまだいい。

軽蔑されたり、無視されたり、避けられたりしたらどうしよう。

何しろ彼女の大好きな者で嘘をついたのだ。

許せない嘘であるのは間違いない。

今のところ、彼女とどうこうなる気なんてない。むしろ彼女が無理だろう。

けれどもし俺とそういう関係になってくれたら喋らない訳にはいかない。喋らないと俺の気が済まない。

さっきそう決めたのに。

恐い。

そのことを言って、それまで築き上げた関係が壊れてしまうのが恐ろしい。

彼女に嫌われたら生きていけない。

そんな弱きなことを思ってしまう自分が情けない。

あんな馬鹿馬鹿しい嘘をなぜついたんだと、自分を殴りたい。

「10年経っても成長してないな…俺」

自業自得とはいえ、自分の浅はかな言動にため息が出た。

カインとしてセツカに接する時はまだいいが、敦賀蓮として最上キョーコに接する時どう対応したらいいだろう。

なるべく普通に?

普通ってなんだ?それまでどうしてた?

コーンの姿とはいえ最上さんにキスをした。

呪いを解いてくれた彼女からの一瞬のキス。

それだけでは物足りない。

妖精コーンとしてはもう会えない、いや会わないだろう。

そう思ったら欲しくなった。

別れ際に彼女から奪った口付け。

彼女はあのキスをどう思っているだろう。

イヤだった?

まさかコーンのこと、嫌いになってはいないよな?

また俺との約束を守れなくてあたふた思考の渦に捕まっているんじゃ……。

案外俺の顔を見た途端思い出して真っ赤になるかも…実際に想像してみたら自然に笑みが浮かんだ。「バレなきゃいいんじゃない」なんて言った手前、馬鹿正直に『敦賀蓮』に相談はしないだろう。

でも彼女が困るのをわかっているくせに、どんな反応するか見てみたい。

だから意地の悪い言葉を投げつけてしまった。

それなのに……。



「ファースト・キスを経験致しました」

いきなり直球で投下されたその発言に、俺は思わず噎せてしまった。

さっきは誤魔化したのに、なんで正直に話すんだ?

なんで隠さない?

黙っていれば一生わからないのに。

なんて疑問に思っていたら、すぐに答えをくれた。

あまりにも嬉しい彼女の気持ち。

よかった。コーンは嫌われていなかった。それどころかコーンの素晴らしい一日をなかったことにしたくないなんて……。

心の底から込み上げてくるこの何とも言い難いこの感情。

彼女に触れたい。抱き締めたい。

思わず手が出そうになったところで更なる爆弾が投下された。

照れているような恥ずかしそうな、まるで恋する乙女な表情で、俺には嘘をつきたくない、なんて言われたら。

危うく伸びそうになっていた手を腕ごと押さえ込んだ。

これは何のワナなんだ。

馬鹿みたいな嘘をついた俺に対する天罰か?

彼女の好きなモノを土足で汚して。

素直にあの時バラせばよかったのか?

二回もそのチャンスがあったのに。

キラキラ、ふわふわ、ひらひら。

妖精が花畑で戯れるファンタジーな世界。

メルヘン思考な彼女の夢を壊したくなかった。

けれどそれ以上に嘘をついていたのだと幻滅され、嫌われるのが恐かった。

『敦賀蓮』はどうであれ、『コーン』だけは彼女のメルヘンの世界でいつまでも生きていて好かれていたい。

もしかして俺に特別な感情があるかも……なんていう淡い幻想をすぐにぶち壊されたが、それも嘘をついた罰として甘んじて受け入れよう。

妖精コーンとしてやらかしたあれやこれやを反芻してはため息をつく。

見た目だけは彼女の好み。

中身はまるで違う真逆の俺。

いっそ彼女が普通の子ならよかったのに。

俺を惑わすメルヘン思考の爆弾娘は日本へ帰っていった。




<あとがき>
お誕生日おめでとうございます。

咳早く治るといいですね!

リクエスト通りになってないような……すみません。なんかうまくまとまらなかった。

爆弾娘は「bombshell girl」が正しいのですが分かりにくいの語呂と響きでこうしました。


>サリーちゃんからいただいたバースデーリクエストSS。ヘタ蓮同盟の私達はコーンをばらす時この時のことをどう話すのか楽しみで堪らないです。
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