花とゆめ連載「スキップ・ビート!」の感想&二次SS中心です。当サイトはリンクフリーです。
  • 07«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »09
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

☆「それはホントに夢かしら?蓮VerS様仕様」
2015年05月26日 (火) | 編集 |
「それはホントに夢かしら?蓮VerS様仕様」





「カレン、パパにもうチョコあげないからね!」

バレンタイン前日の夕方、可愛い、可愛い、愛しの娘から言われた言葉に俺はショックを受けた。あまりのショックに思わず床に座り込んでしまう。

「ど、どうして?どうしてパパにくれないの?」

泣きそうになりながら聞くと、可愛い娘は、これまた可愛い顔で酷い言葉を告げた。

「これからはちゃんとすきなヒトにあげるの!」

「カレンちゃんっ!!もうパパのこと好きじゃないの!?パパ、こんなにもカレンちゃんのこと愛してるのに~!!」

あんなに俺のこと好き好きと言ってくれていたのに、しかも数日前の俺の誕生日には「パパにプレゼント」と言って頬にチュッとしてくれたのに、この変わり様はあんまりだ。可愛い愛しの娘は俺を捨てるのか。あまりにも俺が悲愴な顔をしていたからか、隣で聞いていた右京が助け船を出してくれる。

「カレン?あんまりつめたいとパパがかわいそうだよ?パパにもあげたら?」

「そうよ、カレン。毎年パパにもあげていたでしょう?1つ作るのも2つ作るのも一緒よ?」

「いや!カレンはフタマタなんかしないの!カレンのチョコはコナンくんだけにあげるんだもん!カレン、パパよりコナンくんがすき。だーいすき」

頑ななカレンに、キョーコがやれやれ、と言った感じで俺を見た。二股とか随分おませさんね、なんて言って笑っている。

しかしそれより何より、今聞き捨てならないことを聞いたような気がする。俺はがばりと起き上がり、キョーコに詰め寄った。

「コナンくんって誰!?キョーコ、知ってる?」

「ああ、えっと……右京のお友達で江戸川コナンくんって言うの。大人びてるというかちょっと不思議な雰囲気の子よね~」

「そこがいいのよ、ママ!ミステリアスでオンナノコにもクールなとこがいいわ!カレン、ぜったいコナンくんのおヨメさんになるんだあ」

あの頃のキョーコによく似た顔で、不破に想いを寄せていたキョーコの表情のまま、カレンが嬉しそうに話す。俺はそれにメラメラと嫉妬の炎を燃やした。

「絶対に許しません!カレンちゃんはお嫁になんていかなくていい!」

「はあ?クオンったら何言ってるの!?」

「じゃあカレンがすぐにお嫁にいってもいいの?キョーコはカレンが可愛くないの!?」

「それとこれとは別問題よ」

「パパ、キモい!ウザイ!もうあっちいって!!」

「カレンちゃん、酷い!パパ泣いちゃう!」

「それはさすがにキモいよ、パパ」

呆れたように見る右京に本当に涙が出そうになる。

「右京まで!キョーコぉ~、子供達がキモいって」

「そうね。ちょっと酷いわね」

「キョーコっ!!やっぱりキョーコは俺の味方だ……」

よね、と続けて抱き着こうとしたら、するりとかわされた。

「ほんと、こんな酷いパパ、気持ち悪いからほっときましょ!」

「キョーコオォ~」

「情けない声出さないの!いつまでもそんなだったら、私からもチョコレートあげないわよ!」

キョーコに伝家の宝刀出されて俺は黙るしかない。それでも可愛いカレンが俺の知らない男に骨抜きになっているのは許せなかった。かといってカレンやキョーコに嫌われたくはない。

闇討ちするしかないか……。

「コナンをヤミウチしようとしてもムダだよ、パパ」

俺の心を読んだかのように右京が耳打ちする。

「どうして?」

「アイツスゴイから。カエリウチにされるだけだと思うよ」

どういう意味だろう。俺がたかが子供に返り討ちにされる?そんな訳ないだろう?俺が強いの知っているくせに……。

「パパはたしかにつよいよ。けどコナンはすごく口がたつから、せいしんてきにまずおいつめられるし、なんかはつめいしてるおじいさんがいて、いろいろグッズがあるみたいだから、すでじゃないけどこうげきりょくははんぱないみたい。それに……そんなことして、もし二人にバレたら……」

嫌われちゃうよ、と右京がにっこりと天使のような顔で微笑んだ。何故か頭に角が見えるような気がするが……。

「それにシンパイしなくてもダイジョウブだよ?コナン、ちいさいころからずっとすきなヒトいるらしいから」

「小さい頃から?右京と同い年だろう?」

「うん、そう。だからおさななじみかなにかで、ずっとその子がすきなんじゃない?スゴイいちずだよね。だからカレンのこと、おヨメさんにはしてくれないとおもうよ」

右京が語る小学生の一途な想いに、俺は少しコナンという子供に興味を持った。この感じならカレンの恋人になる危険分子ではないと判断したからだ。カレンの恋人になるような危険分子は早いうちに滅殺しておかなくてはならない。ましてや結婚相手だなんて考えたくもない。

「まあ…コナンはほかの子からもモテるから、カレンはなくだろうけど……」

それを聞いて、やはりコナンというガキも抹殺対象に復活させた。どんな理由であれ、可愛いカレンを泣かせる者は許せない。

とりあえず明日小学校に潜入するか……。

「あ、がっこうにきたらママにいうからね。ママにきらわれてもいいの?まあそんなバカなこと、パパはしないよね……?」

フフフ、と笑う顔はまるで悪魔のようだった。未緒のようなナツのような微笑み。確実にキョーコの子だ……。

がっくりと項垂れる俺の背後で、愛しい妻と娘が楽しそうにチョコレート作りに励んでいる。

あんなに「カレン、パパのおヨメさんになる!」って言ってくれていたのに。

まさかもうチョコレートを貰えなくなるなんて……。

しかし俺は知らなかった。

キョーコからのチョコレートすら貰えなくなる日が来ることを……。

キョーコと永遠に別れなくてはいけなくなることを。

この時の俺は想像もしていなかった。




「って!そんなことあってたまるかーっ!!」

自分の絶叫で目が覚めた。傍らにはいつもの安眠枕が……ない。

モコモコの羊の行方を探せば、ソファの向こう側に落ちていた。

このせいか……?

あんな悪夢を見たのは。

それとも最近忙し過ぎて家族サービスが疎かになっていたせいか?

「蓮?起きてるか?」

楽屋のドアが開いて社さんが顔を見せた。

「ええ、起きてます。それより早急に休みを下さい!」

「は…………?」

「キョーコに離婚されるーーっ!!」

「まだ寝惚けてるのか?」

呆れたような社さんの目が、夢で見た右京の目と重なった。

「右京、カレン!パパを嫌わないでくれーっ!!」

涙目で訴える俺に、社さんは顔面を蒼白にさせどこかに電話をかけた。

「社長!蓮がおかしいんです!なんか意味不明なこと叫んでて、錯乱してるみたいなんです!!今すぐ休みを下さい!!あとキョーコちゃんを大至急呼んで下さい!!」

俺がおかしい?錯乱してる?そうなのか?まあとりあえずキョーコに会える。キョーコに会えるならおかしくなっても構わない。

キョーコ……早く会いたいな。

娘に嫌われてもキョーコ、君にだけは絶対嫌われたくない。君のことだけは何があってもずっと、未来永劫、離さない。





<後書き>
今年はなくても言いと言われたのに、短いのだけでも書くからとリクエストを頼み、そのつもりだったのに意外と長くなりました。コナンのくだりのせいでしょうか?
サリーちゃんのバースデーリクエスト。「それはほんとに夢かしら?蓮ver」設定をそのままで好きな人が出来たカレン。相手に嫉妬し、子供達にキモがられ、落ち込む蓮だそうです。スペシャルゲストは名前だけですがコナンくん。最初は小林輪でしたが本人に名前は知ってるけどよくわからない様子だったので急遽コナンくんに。季節ハズレでごめんなさい。
スポンサーサイト

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 

トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。