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彼女の嘘と彼の苦悩 side Y
2009年07月16日 (木) | 編集 |
やっと社さんサイドがアップできます。
派生SSなので短いです。


「彼女の嘘と彼の苦悩 side Y」




マネージャーとして、やっと板についてきたなと感じる今日この頃。
俺、社倖一、25歳には悩んでいることがある。
俺の担当する俳優、敦賀蓮のことについてだ。
この蓮という男、恋愛百戦錬磨な顔して実は小学生並の愛情表現しか出来ない、更には自分が恋をしているという自覚すらない恋愛音痴だということが判明したのだ。そして最近やっと自分の恋愛感情を自覚してくれた。
陰ながら見守っている俺としてはおおっぴらにからかえ、いや、応援できて嬉しい限りなのだが……。




「頼むから犯罪に走らないでくれよ~、蓮」
(明日の一面、『敦賀蓮、新人タレントをレ○プ!』なんてことに……いやいや蓮に限ってそんなことは)
ないと言い切れないところが悲しいところだ。
自宅に帰りついてからも頭の中を支配するのは奴の笑顔。
自宅の鏡に映る自分に、奴の顔が重なる。全体は穏やかに笑みを称えているのに瞳の奥には殺気にも似た怒気を孕んでいた。人一人は確実に死んでそうな勢いだ。
思わず浮かんだ幻を振り払い、食事を買いに行くことにした。
途中、本屋でとある雑誌に目に留まる。
『人気俳優、敦賀蓮の素顔を大解剖!』
そんな見出しに苦笑した。
穏やかで優しい紳士を完璧に演じる男のインタビューは、どこまでも紳士だった。
あの面の皮の厚さは表彰ものだ。
あれが素顔だと信じている子にそれが剥がれた瞬間をもし見せたらどう思うだろう。
(特に昨日の蓮のような……)
思い出したらまた震えが走った。
昨日の蓮は恐ろしかった。笑顔の奥に隠しきれない魔王の憤怒の形相が見えていた。
(怖い!恐すぎる!蓮がマジギレしてる)
五つも年下の若造に本気で怯えるなんて情けないことだが、怖いものは怖い。所詮しがないただの人間である俺が、本気の魔王に勝てるわけはないのだ。
(当たり前だけど椹さんも負けたみたいだし……)
昨夜、仕事を終えた蓮は事務所に向かった。俺も一緒に寄るつもりだったが、椹さんに個人的に用があるだけだからと先に帰されてしまった。
そして今朝挨拶もそこそこに
「帰り、羽田まで急ぐので明日の予定今聞いていいですか?」
と極上の笑顔で言われた。
一体どんな脅しをかけた、いや、やり取りをしたのか知らないが、どうやら獲物の行き先を聞き出したらしい。
「はっ?明日も11時には仕事だぞ?」
どう考えても往復するのは厳しいだろうと言外に匂わすと、平然と言い返された。
「大丈夫ですよ。飛行機なら4時間半。帰りは夜中に向こうを出て電車で帰りますから」
何を言っているんだ、この男は!
「れ、蓮?いくらなんでもそれは……」
その続きは言わせてもらえなかった。
これ以上、魔王様の逆鱗に触れる勇気は持ち合わせていない。
俺は大人しく手帳を出した。




赤い夕日がやけに眩しく輝いて見える。
(俺の心と大違いだ……)
「早いけど夕飯にしよう」
スーパーで買ってきた惣菜を温めるだけの簡単な作業はすぐ終わった。
「はああぁ」
美味しそうに湯気を上げる食事を前に出てくるのはため息ばかり。帰宅してから何度目だろう。
頭を悩ましている俳優は今頃、遠い北の地で愛しの彼女に会えた頃だろうか。
一体奴がどんな行動に出るのか、想像もつかない。
偽紳士笑顔で迫り倒すならまだ可愛い方だ。プチっと切れて、いやもう切れているかもしれないが、強引に事に及ぼうとしないだろうか。
何しろあんな余裕のない蓮は初めてだ。
以前半ば冗談で、キスの一つでもおみまいしてやれと言ったが、今は冗談でなく本気でそれ以上のことをしそうで怖い。
(キョーコちゃん、どうか無事で!)
生贄に差し出した少女の安否が非常に気になって、今夜は眠れそうにない。
暗雲立ち込める北海道に思いを馳せながら、俺はもう一度でかいため息を吐いた。





<後書き>
書くのが楽しい社さん視点です。この話じゃなければ乙女が出せてなお楽しいのに。
一応イケナイ言葉は伏せ字にしてみました(笑)。社さんは言わないよ、こんな言葉。
残りは誰も待ってないだろう椹さん視点です。ほんとは同時にアップしたかったのですが、椹さんは以外と書きにくく、進みません。
でも蓮の脅すシーンが書きたい!頑張れ、私!

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