花とゆめ連載「スキップ・ビート!」の感想&二次SS中心です。当サイトはリンクフリーです。
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「お風呂」
2009年07月24日 (金) | 編集 |
スキビサイトを立ち上げようかなあと思った、たまったネタの内の一つです。
PCに完成状態にあったのを手直ししてみました。




「お風呂」




それは彼女が言った、何気ない一言からだった。



その日、いつものように彼女は彼のマンションに来ていた。
女が付き合ってもいない男の家に何故頻繁に通うのか。それは彼女が壊滅している彼の食生活を気にして、時間が合う時は手料理を振る舞っているからだ。
彼女の下宿先の大将はそれをあまり快く思っていない。まあそれは置いといて。
いつも通り食事を済ませ二人で食器洗いをした後、お礼にと次のドラマの台本を読み合わせすることになった。もちろん時間はすでに遅い時間だ。特に気になる点がなかったので断った彼女を彼は強引に座らせる。
「大丈夫。帰りはちゃんと送っていくから」
その言葉にしぶしぶ頷いた彼女は台本を取り出した。
それから3時間ほどが経ち、終電もなくなってしまったころ……。
「あ、ごめん。もうこんな時間だね」
「あっ!そうですね。夜遅くまですみません」
「でも困ったな」
「え?」
「君を送るって言ったのに、演技に集中しててついお酒呑んじゃったんだよね……」
「ああ、さっきのシーンですよね……忘れてました、私も」
「ごめんね」
もちろんそれは男の嘘だ。彼女をここに留まらせるために、わざと台本を探ってそのシーンを選んだのだ。
つい、でも忘れた、でもなく。
そして終電のない時間を見計らってさも今気付いたかのように……。
それに気付かず女は笑顔で携帯を取り出した。
「ごめんね、ほんと。また泊まってもらうことになっちゃって……」
「いえ、こちらこそすみません。それでは私、おかみさんに電話してきますね」
策士な狼はまんまとかわいい獲物の確保に成功した。
彼女が携帯で話している間に風呂と寝室の準備をする。もちろん客室の方だ。
いつかは自分の寝室に……なんて甘い妄想を膨らませながら彼女のベッドを整える。
「すみません、敦賀さん。私自分でします」
「いいから、君は先にお風呂に入ってきて。もうすぐ沸くから」
そして自分は彼女の使った残り湯で、彼女の裸体を想像しながら入るのだ。
「真っ赤になって可愛いね、キョーコ」
妄想の中の彼女を彼は厭らしい声で辱める。
「ここも真赤だよ」
淫猥な手つきに、はしたない声をあげる彼女を更に追い詰め乱れさせる。
そうこうしているうちに本物の彼女が風呂から上がってきた。
「すみません。お先にいただいてしまって……」
濡れたままの髪に上気した肌。その壮絶なる色っぽさに男は先ほどの妄想を重ねてしまった。当然男のそこは窮屈になってきている。
「あ、ああ。じゃ、俺も入ってくるよ。ゆっくり休んでね」
男は慌てて部屋を出て行った。前かがみになってしまった彼は、ドアを閉める瞬間、もう一度彼女を盗み見た。


「敦賀さんのお家ってこんなに広いのに、お風呂は普通なのよねー……」
彼女がボソリと呟いたその言葉を彼は聞き逃さなかった。



彼女はまだ知らない。
彼がその次ぎの日、彼女を送ったその足でリフォームを発注していることを。
そして次に彼女が来た時には、温泉旅館並の巨大な浴室ができていることを。
彼女は知らない。



〈あとがき〉
懐かしいです。確か代マネ編で「お風呂」の一言にキョーコがキラキラした時思い付いたんだと思います。キョーコもお風呂好きなんだぁと思ったのがきっかけ。そう言えば「クレパラ」の司もお風呂好きだったなぁ。とっても懐かしいです。そして今回ピーな言葉を削ってみました。昔の私は露骨に書いていたので自分でもびっくり。サリーちゃんの反応が怖いなぁ。
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