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◎「デレデレなカイセツ」
2015年03月07日 (土) | 編集 |
「デレデレなカイセツ」





「ただいま」

「お帰りなさい、お兄ちゃん」

玄関を開けると、すぐに愛しい妹、セツカが廊下の奥からパタパタと音をたて駆けてくる。そして玄関で靴を脱いでいたカインの背中に飛び付いたてきた。

「ただいま、セツ。寂しかったよ」

「まさかほんとに一人で行っちゃうなんて思わなかった。セツカ、すごく寂しかったんだからね!」

「一人にしてごめん。お詫びにセツの好きなケーキ、買ってきたぞ」

背中に抱き着くセツカの手をあやすように撫で、立ち上がったカインはそのままセツカを背に乗せリビングまでのっそりと歩いた。

「ケーキ!?嬉しい!!」

カインの思った通り、セツカは差し出されたケーキに目を輝かせ、嬉しそうな笑顔で受け取った。が、台所に向かう途中でくるりと振り向いて小さく呟いた。

「でも……セツカはお兄ちゃんが早く帰ってきてくれた方が嬉しいな」

もちろんその呟きはカインの耳にも入っている。

「相変わらず可愛いな、セツは」

台所から戻ってきたセツカを抱き寄せ、頭を撫でてやる。そうするとセツカはふにゃと顔を綻ばせ、カイン首に巻き付いて言った。

「お兄ちゃん、だーい好き。ずっとセツカのそばにいてね!!」

「もちろん。お兄ちゃんもセツのことが大好きだよ」

そう言って、カインはセツカの頬に口付けをする。お返しとばかりに今度はセツカもカインの額にチュッと唇を押し付ける。そしてどちらからともなく唇を寄せてキスしあった。

カインとセツカ。これがいつもの二人の日常。お互いのことが愛しくて堪らない。一時も離れていたくない。

そんな二人だったから、俳優であるカインが引き受けた映画撮影の話は二人にとってとても辛いものだった。当初離れがたい二人は日本でのロケ中もセツカを一緒に連れて来るつもりだったのだが、セツカの進級試験が運悪く重なってしまったのだ。カインは仕方なくセツカを本国に残し、日本での一人淋しい生活を過ごした。約2週間の撮影がようやく終わり、本国に戻って来れたのだ。

カインは久しぶりのセツカを思う存分堪能しようと決意した。

約2週間ぶりに食べたセツカの手料理は相変わらず美味しかった。日本ではまともに食事をしなかったのが嘘のように、出された料理を完食する。カインは満足そうなセツカを抱き寄せ、感謝をこめて唇にキスをした。久しぶりのセツカの感触。触れるだけで荒んでいた精神が和らいでいく。

同じようにセツカもカインに触れられるだけで安心できた。軽いキスだけなのにセツカはいつもそのキスでメロメロになってしまう。トロンと瞳を潤ませ、もっととせがめば更に深いキスを与えてくれる。優しいキスも情熱的なキスも、カインが与えてくれるキスならセツカはなんでもよかった。

カイン以外としたことはないが、カインほど上手い人はいないのではないかと思う。もちろんカイン以外とするつもりなんて全くない。カイン以外はセツカにとっていないも同然だ。

「セツカがいない間、ちゃんとご飯食べてた?」

「………………」

「お兄ちゃん……?」

「……食べてない」

ぼそりと小さく呟くカインにセツカのイラツボを突いた。

「お兄ちゃん!!あんなにきちんと毎日食べてって約束したじゃない」

「ごめん……。でもやっぱりセツがいないと食べる気がしないんだ」

「子供じゃないんだからセツカがいなくてもちゃんとご飯食べなきゃダメでしょう!」

「ごめんごめん。次からはちゃんと食べるよ」

「もう!お兄ちゃんてばセツカがいないとほんとにダメなんだから!」

そう言ってセツカはプリプリと怒りを露にしつつ、キッチンに向かった。その姿が少しだけ嬉しそうなのはカインの気のせいではない。

セツカにとってカインが唯一無二の存在であるように、カインにとってセツカも唯一無二、離れていてはまともに食事も出来ない。そんな存在である。

それが確認出来てセツカは少し嬉しかったのだ。




「…………な、なんですか、この台本は!?」

キョーコはプルプルと肩を振るわせて叫んだ。

「兄妹役って言いましたよね!?」

「うん。だから『兄妹』だろう?」

「これのどこが『兄妹』なんですが!!」

「ちゃんと『お兄ちゃん』って言ってるじゃない」

「どこの世界に口にキスする兄妹がいるんですか!?」

「どこかにはいるんじゃない?」

蓮が平然と言い返すのでキョーコはますます興奮していく。

「それにどんな兄妹か聞かなかったのはキョーコだよ?」

「それはそうですけど……」

「ねえ、試しに呼んでみて。『お兄ちゃん』って?」

「いいいいい、言えませんよ、そんなの!!」

「残念。ま、それは撮影の時まで取っておくよ。楽しみにしてるからね、最上さん♪」

「……っ!このっ……嘘つき悪魔ーっ!!」



すみません。終わりにして下さい。





<後書き>
ヤンデレカイセツを書いたらデレデレ?書こうぜと脅され、こうなりました。ツンデレでもなくなぜデレデレ?タイトルすら思い付きませんでした。ちなみに付き合い始めた頃の蓮キョ設定です。こんなカイセツはいかがでしょうか…色んな意味で恐いです。

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コメント
この記事へのコメント
こんばんは。
再開おめでとうございます。お待ちしておりました。
こっそりいつもチェックしてたらいきなりいっぱい掲載されててびっくりしました。
こういう甘甘なバカップルな<span style="background-color:#FFFF00;">カイセツ</span>もいいですね。
ヤンデレはちょっと怖かったです。
また読みにきますねー。
2015/03/10(火) 03:54:47 | URL | Aesop #-[ 編集]
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